積み重ねて新境地

関係ないことしれっと多め

ガレキノシタ

□崇拝されるタイプの男

コンビニのおでんが魅力的なきせつになってきましたね。おでんはカロリー低いし、あったまるし最高!!と思ってたんですが

 

 

ウインナー巻き、だし巻き卵、巾着もち、ちくわぶとよく考えたらおでんの中でもハイカロリーなものばっか食べてました。逃れられない、ハイカロリーの罠。

 

 

さて、そんな前置きもここまでにして、今回は久しぶりに小説を読んでみました。それがこちら

 

ガレキノシタ (実業之日本社文庫)

 

ガレキノシタ

いちこ評価☆4(5段階評価)

 

▷あらすじ

ある日突然学校が崩壊し、多くの生徒や教師が瓦礫の下に閉じ込められた。その中には、いじめの加害者と被害者、喧嘩をしていた双子の兄弟、両親が浮気をした家の子供同士、恋愛が成就した幼馴染と様々な問題を抱えるものがいた。さらにその全員に共通するある人物の存在…。瓦礫の下という空間だからこそ生まれたサバイバル青春?ストーリー。

 

 

▷オムニバス形式や群像劇好きにおすすめ

まずこの物語、主人公が各章ごとに異なっているオムニバス形式で描かれています。また、その全員が本のタイトルの通り崩落した学校のガレキノシタにいるという極限状態設定です。この時点で私は昔ドラマでやっていた漂流教室を思い出しました。窪塚洋介が演じた役の軽さと考えに今でも恋できる自信があるほど好きな番組でした。

 

とは言え、漂流教室やバトルロワイヤルなどのサバイバルものとは違い、閉じ込められた生徒30名がどう動くかとか、力を合わせて脱出を試みるといったものとは違った内容で、どちらかというと各話の登場人物は少ないです。

 

 

例えば、一章では母を事故死させたと悔やむ弟を持った双子の兄が主人公なんですが、その場にはその2人しかいません。同じように両親が浮気をした子供同士や、手のかかる生徒と教師、いじめの加害者と被害者といった根深い組み合わせだったり、親が癌だと宣告された息子、恋人と携帯で連絡を取り合う女の子のように1人だけの場合もあります。

 

登場人物が少ない分、一人の心情を丁寧に描きつつ、様々な生徒や教師が代わる代わる主人公になっていくので飽きずに最後まで見れます。また、同じ空間にいる相手との関係性も特殊なものが多いので、最後までその相手との会話や関係性の変化そして救助はくるのかどうかといった展開にドキドキしつつ読むことができるとてもおすすめな作品でした。

 

 

…と終わりかけにみせて

 

 

私がおすすめしたいポイントはこの後!そう、この物語、先輩、友人、教え子、恋の相手と主人公の視点によって立ち位置を変えて必ずある人物が登場してくるんです。群像劇やオムニバスならではの話のつながりポイントですね。

 

 

そしてこれがまた、惚れるほどの人間性をもってるんだ。

 

各話、その人物とのエピソードが思い出として少し出てくるんですが、その話がその人物達のキーポイントとなっていてとてもいい。

 

勿論ただ思い出されるだけではなく、最後にはその人物も主人公となって登場してきます。もはや一粒でいくつも美味しい展開。本当にありがとうございます。こういう設定大好きです

 

というわけで、主人公が変わっていくオムニバス形式の話が好きな方や、ちょっとしたドキドキが欲しいて方、漫画のような話だけど少し重みのあるもの読みたいなて方におすすめな作品紹介でした。

 

表紙の絵が話よりも漫画チックなのと…この子は誰?てなったのはここだけの秘密

 

▷余談〜崇拝主人公について

 

この本を見るきっかけとして、この作家さんの過去作品「屋上ミサイル」という小説が好きだったからという理由があったんですが、今回の本を読み終えてふと思った。

 

 

この人、崇拝主人公描くの上手くない?

 

 

女は勿論惚れるけど、それ以上に男が惚れそうな男というか、どこか「こいつには自分のできない何かをやってくれそう」と期待してしまうそんな崇拝型の主人公がとてもうまい。

 

または、小説自体にその人物に対して一目置くキャラを多く出してくるため、自然と同じようにそういう目で見てしまうのかもしれません。

 

しかしここまで「間違ってるけど、間違った事をするって決めた!」みたいな、一般の基準を視野に入れつつも己の意思を貫いてる人てのは潔いい。

 

 

意思を貫く理由が理由だから格好良いのかもしれませんね。つまりあれです。

 

 

映画版ジャイアンてかっこいいよねてこと

(例えこれしか浮かばなかったけどこの本と登場人物凄く大好きです)